自転車 サイクルトレーナー 50分 600kcal ヒルクライム仕様(超きつめMAX) ソリア(2分+1分+1分+2分+1分)+メディオ(15分)+第7回Mt.富士ヒルクライムの経過やらなにやら〜その2〜

サイクルトレーナー 50分 600kcal ヒルクライム仕様(超きつめMAX) ソリア(2分+1分+1分+2分+1分)+メディオ(15分)

ウォーミングアップ
15分間 ケイデンス 40〜50rpm HR 〜135

ソリア
2分間 ケイデンス 75rpm維持 HR 〜174
ソリア
1分間 ケイデンス 75rpm維持 HR 〜177
ソリア
1分間 ケイデンス 75rpm維持 HR 〜177
ソリア
2分間 ケイデンス 70〜75rpm HR 〜177
ソリア
1分間 ケイデンス 75rpm維持 HR 〜178
メディオ
15分間 ケイデンス 55〜60rpm HR 〜174


消費カロリー 600kcal


ソリアは心拍数が上がりきらないまま先に脚が終わってしまった。従ってソリアというよりマッスルテンションインターバルといったほうがよいのかもしれない。


服装

上半身裸
パンツ
RD75


直前に食べたもの

オールブラン
VAAMゼリー


体重と体脂肪率

体重 58.0kg
体脂肪率 7.5%
筋肉率 38.3%


やけにいい数値を維持してます。


第7回Mt.富士ヒルクライムの経過やらなにやら〜その2〜

「ホテル〜北嶺公園へ」
4時45分ホテルを出て外を少し走ってみる。咳はだいぶ治まっていた。北麓公園へ通じる登り道をいいペースで登っていく人をみつけ、後ろにつかせてもらう。最後まで20km/hをキープしはしりきる。汗だくになりいいウォーミングアップとなった。


3000番台の集合場所の先頭位置をキープし荷物を預ける。先頭をキープする理由は以下の理由からだ。


1:周囲の超高級自転車やぶっとすぎる太股に目を奪われずにすむ。
2:抜かれるストレスは抜くストレスより小さい。
3:前方に陣取る人たちは運転技術が平均以上(わたしは除く)であると推察されるためスタート直後の落車などに巻き込まれる確率が低い。


その後はひたすらストレッチを行い体をほぐす。以前入っていたチームの人たちと再会し挨拶。みんなしっかりとお腹が出て相変わらずやる気がなさそうで安心した。


「隣はスゴイ人」

ひょんなことをきっかけにして隣の方と変態軽量化トークで盛り上がった。いいおとな同士が互いの自転車パーツの重量を言い合って勝った負けた騒いでるのは気持ちわるくてとてもイイ。


パーツ談義の次は当然トレーニング談義。ここで驚いた。この御仁、実はスゴイ人だった。ただの軽量化変態じゃなかった。


教えてもらった練習メニュー。

◎平日は一日100km走行(ほぼ全力走。朝昼晩トータル)
◎土曜はひたすら峠登り
◎週一回ある夜勤の時はローラー台持ち込み4〜5時間こぎまくる


日曜は完全休養で筋トレやパワートレーニングの類は一切行わない、のだそうだ。


今回の目標はと聞いてみると「優勝」と言い切った。「またまた〜」とわたし。「伊吹山年齢別2位だったから今回は優勝したいのよ」とその方。そして公約通り年齢別で優勝を果たしたのだった。


表彰式終了後あらためてお話をさせていただいたところ「周りをちぎって一人で登れば総合優勝もできたんだろうけど、、楽しようと思っちゃだめだね」と笑顔で仰っていた。


富士ヒルクライムは初参加で試走もナシ、にも関わらず優勝。


さらに驚いたのは使用していた自転車だ。かなり使い込まれお世辞にも高級自転車とはいえない。中国製の数万円中古フレームと伺った。


パーツ(とくにホイール)にはそれなりにお金をかけていたが、それでもトータルで30万円以内だろう。わたしのカルマとそうたいしてかわらない。


それでも優勝できてしまうのだ。フレームは関係ない。とにかく日々のトレーニング(と少々の軽量化)それしかないのだ。


1時間ほどの会話だったが実り多きありがたい時間だった。乗鞍での再会と互いの健闘を誓い合った。


「スタート」

なんだかんだとスタート直前まで談笑していたおかげで昨晩眠れなかったことや咳のことをあれこれ考えないで済みひじょうに助かった。


スタート直後、前の方がビンディングを踏み外して落車寸前。前が詰まったおかげで自分は悠々とビンディングをはめることができた。


わたしを含め初心者はビンディングをはめるのがヘタクソだ。はまらないでアタフタしていると周囲からは怒号が飛んでくる。そしてさらにテンパってしまう。


そういうときは、はまるまで気長に待まつべし、だ。しばらく片足でこいでペダルのご機嫌伺いをしてみるのだ。大丈夫、後ろの人たちはうまいこと避けてくれます。


「スタートしてから」

序盤からハイペース。あれれ?昨年もこんなに早かったか?と思いながらもなんとか付いていく。料金所過ぎたあたりから早速抜かれ始める。


ペースメーカーを探しいい感じの方がいたのでそのままうしろに追く。始まって10分くらいなのに息が上がって苦しい。脚も重い。「あぁやっぱりだめか」「リタイアかもなぁ」といつもの負け犬根性が頭をもたげ始めるが周囲を見渡すとみな息が上がっていた。


坂道を登ってるのだからみんな苦しいんだ。自分だけじゃないんだ。そんな当たり前のことまでようやく思いが至った。要するにテンパっていたのだろう。


序盤の険しい坂道で速度をおとしてしまう。今回は60〜75rpmのケイデンスを目標とした。心肺への負担を避け重いギアを踏む走法、脚力を信じてみることにしたのだ。


それにしても序盤は脚が重く呼吸の乱れがひどかった。そのわりにペースもあがらず抜かれっぱなしだった。


中盤にさしかかりリタイアはないだろうけどこりゃきっと昨年とかわらん平凡なタイムでゴールだろうと諦めていた(時計はあえてみない)


そんなとき梅丹本舗の相沢康司さんから「イイペースだよ〜脚もよく回ってるよ〜好タイムでるよ〜」と声をかけていただいた。


その言葉で気持ちが前向きモードに切り替わった。よくしたもので気持ちの切り替えが契機となり呼吸が落ち着き脚に力が戻ってきた。グイグイ進む。


このあたりからは前半のように抜かれまくるということはなくなった。相沢康司さんに感謝だ。下山後ひとことお礼を言いたかったのだが落ち着きなくフラフラ走って回る氏を捕まえる力は自分には残されていなかった。


「気候と水分量」

スタート地点はわりと寒かったが登るほどに気温は上昇、草津とは対照的だった。序盤はほとんど水分を取らなかった。単に苦しくてその余裕がなかったのだ。


勝手がわからない前回の富士ヒルクライムは2リットルもの飲み物とともに登った。ボトルと合算すれば重量にして2.5kgはあっただろう。車体8.5kg+飲料2.5kg=11kg


今回は600mlボトル一本のみ。車体7.2kg+飲料700g=7.9kg。3kgも軽い状態で登ることができた。言うまでもなくこれは大きなアドバンテージだ。しかし、少々危険な試みでもあった。


富士ヒルクライムは2カ所の補給所がもうけられているが草津や乗鞍のように手渡しで飲み物を渡してはくれない。補給所で飲料をもらうには下車する必要があるのだ。


従ってそれなりのタイムをねらうのであれば水分補給は自前で行う必要がある。いちいち降りてなんていられない。


前回のように2リットルも積んでいれば水分量を懸念する必要は全くない。しかし今回持参の600mlは心もとない水分量だった。


前述のとおり序盤は水分補給の余裕がなかった。飲んでもむせてしまうほど息が上がっていた。


気持ちの余裕から脚を回せるようになったこと、気温が上昇してきたこと、で中盤から後半にかけ汗が吹き出してきた。


ほとんど水分を取らないまま序盤をやり過ごしたことで後半ののどの渇きを余裕をもって潤すことができた。終わってみれば600mlはピッタリの水分量だった。


気候次第ではあるが、1時間20〜30分台を目標にして登るのであれば600ml〜1リットル、1時間40〜2時間であれば1.5リットル〜2リットル、が適切な水分量ではないだろうか。


ちなみに今回は市販のVAAMの中にVAAMパウダーを入れてより濃くしたものを使用した。


「中盤〜後半」

18km過ぎたあたりから脚が軽くなりペダリングのテンポがよくなってきた。「トントントントン」と一定のリズムで登れる。


リズムがよくなると苦しさを忘れるのはランニングも同じだ。リズムに身を任せれば自動的に進んでくれるといった具合だ。


サイコンをみると18〜20km/hを維持できていた。14km/h程度まで落ちていた序盤とは段違いに踏めている。息も苦しくない。楽な傾斜があるとギアを重くしダンシングで加速する余裕まででてきた。少々しんどいなという坂も速度を落とさず脚を回し続けた。


いいペースを維持したままスプリントゾーンへ。昨年チェーンが外れた地点を無事通過し40km/h近くまで加速。カツカツだったけど脚はまだ回る。


余力を考えず、とにかくぶん回しラストの坂道を迎える。ここも下ハンドルをにぎってダンシング。笑ってゴールした昨年とは対照的なフラフラ涙目でのゴールイン。


ゴールしてすぐビンディングをはずして歩いてしまった。マナー違反だがもう1秒もこいでいたくなかった。そもそもそのままこいでいたらぶっ倒れていただろう。そしてうめくようにして口をついて出た言葉が「もう二度とこんなことやらないぞ。うんざりだ。」だった。


大成功だったということだ。最後まで力を出し切ることができたのだ。昨年はゴールした直後に「もう一回登り返したいな」などとお気楽なことを言ってたのを覚えている。


そんな昨年の反省をふまえ「うんざりすほど疲労困憊する」が今回の目標だった。そしてそれは見事達成できた。


現在の自分が出せる力は完全に出し切れた。これ以上はもう絶対無理だった。


睡眠不足などコンディションが万全じゃないのは、みないっしょだ。どんな人もなにかしらのマイナスファクターを抱えながら走っていたはずだ。


パンクやメカトラブルもなく無事に完走できた。それだけで感謝感謝だ。


ゴール後、子供のように泣きじゃくってる人、咳が止まらない人、吐いてる人、痙攣して立てなくなってる人、いろんな人がいた。


なんかもう全部アリだよなぁと思った。うん、ゲロいいよね、すげえがんばったもんな、ゲロっても泣いても転がっててもなんでもいいよな、と。


その後は1時間以上横になって相棒殿とグダグダしてた。グダグダし続け11時になってようやく下山。ブレーキを変えたおかげで安楽に降りることができました。


下山後もいろいろグダグダして近場の露天付き温泉に入って帰宅。


今回も何人かの方から応援のお言葉をいただきました。とても励みになりました。ありがとうございました。


そして今回も献身的なサポートで尽くしてくれた相棒殿に感謝感謝なのでした。またよろしくお願いします。